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ケーキが好きな方に「1番美味しいケーキ屋さんはどこですか?」と伺えば、ある人は「アテスウェイ」と答えたり、ある人は「イデミスギノ」であったり、その土地で1番のお気に入りのパティスリーの名が出てくると思います。

では質問を変えて「1番本格的なフランス菓子を出すお店はどこですか?」と伺えば満場一致でこう答えが返ってくるでしょうAu Bon Vieux Temps!」

お店の場所は世田谷区。東急大井町線「尾山台駅」を降りて、ハッピーロード尾山台商店街を進みます。

大きな交差点(環八都道311号)にて横断せずに右折するとすぐ右手に赤を基調としたフランスのカフェのようなお店が見えてきます。徒歩7分ほどです。
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こちらのお店はケーキ好きには「聖地」として知られるお店であり、また、ケーキ作りに携わるものでその名を知らぬ者はいない「日本を代表する」フランス菓子店なのです。

この「オーボンヴュータン」を開いた「河田勝彦」氏はフランスで様々なレストランや菓子店にて研鑽を積み、パリ・ヒルトンのシェフ・ドゥ・パティシエを勤めたのちに帰国。「オーボンヴュータン」の開店に至ります。

「オーボンヴュータン」が開店するまで、日本でケーキといえば、スポンジケーキを代表とする、いわゆる「日本人向けにアレンジされたケーキ」が主流でおよそフランス菓子とは無縁の状況でした。

「オーボンヴュータン」が開店してからも10年は大変だったと河田氏は後に語っています。食文化や歴史が異なる日本とフランスでは、好まれる味が違うのは当然のことであり、日本人向けに作られた「日本のケーキ」と比べて、フランス菓子は「甘すぎる」「お酒の香りが強すぎる」などの批評があったとも言われています。

また、フランスに修行に渡ったパティシエの多くも帰国後その葛藤でやり方を変えてしまった方が多くいるそうです。


しかし、河田氏はそれらを知った上で、「あえて」何ひとつ変えず、フランスと同じ味を作り続けたのです。

もし、博多ラーメンが東京の人向けに豚骨ではなく「鶏ガラ」でスープを作り麺を「太麺」にしたら

もし大阪名物のたこ焼きが「タコ」はあまり好みではないという声にこたえて「タコ」を一切入れず「ほかの具材を入れてしまったら

それはもはやアイデンティティを失った全く別の料理に他なりません。

日本人向けに甘さを控えめにする、あるいは、日本人向けにリキュールの量を減らして味を調整してしまっては「1つのケーキの中に多重な味わいをみせる」フランス菓子はフランス菓子でなくなってしまうのです。

その後はご存じの通り、ファンは拡大し続け、言わずと知れた名店となりました。また、それだけでなく、河田氏の技術を学ぶために全国各地から「本物のフランス菓子を作りたい」というパティシエが集まるようにもなりました。

「オーボンヴュータン」で修業した後に独立あるいは他のレストランなどで腕を振るっているシェフは200人以上になるそうです。


「オーボンヴュータン」出身のシェフや代表的なお店

ノリエット(世田谷区)の永井紀之氏
メゾン・ド・プティ・フール(大田区)の西野之朗氏
レジオン(横浜市都筑区)の藤巻正夫氏
モンサンクレール(目黒区)の辻口博啓氏
ピュイサンスの井上シェフ
シャルルフレーデル(大阪)の門前シェフ
ル・ブルトン 溝口シェフ
ル・ブルジョン(青森)
コムシノワ 西川シェフ
アルカイク
レタンプリュス

A Cote Patisserie
アングランパ
オー・プティ・グルマン
オーボン スーヴニール
パティスリー ロタンティック

パティスリー シュブスタンス(島根)

ペイ ナタル(島根)
ル コフレ(宇都宮)
プラス オ ソレイユ(名古屋)
パティスリー・ロント(長野)

パティスリー ファン

こうした功績もあって、河田氏は厚生労働大臣より卓越した技能者に贈られる「現代の名工」を受賞しました。名実ともにフランス菓子の第一人者でもあるのです。

そんな聖地に今回、足を踏み入れます。
10月下旬の土曜日12時頃にお伺いしました。
一歩店内に足を踏み入れるとパンやパイ生地が焼ける香ばしい香りが出迎えてくれます。

ショーケーキに並ぶケーキたちの姿はもちろん、ゼリーだけでも数十種類がならび彩り鮮やかです。

ケーキコーナーのケーキ達の素晴らしさはもちろんですがベーカリーコーナーの焼き菓子も見事で「カヌレ」や「ポンヌフ」といったフランスの正統派な菓子が立ち並んでいる様は軽く感動するほど。

こちらのお店では、持ち帰りはもちろんイートインのカフェスペースもあり
ブーランジェリーのような「パン菓子」の品々や
「マカロン」をはじめとした「焼き菓子」などの他に料理も楽しめます。

人気店なのでお客様は絶え間なくいらっしゃり、やはりイートインコーナーは満席でした。

今回は持ち帰りでケーキを購入です。

【ファーブルトン】
315円(2017年10月現在)
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表面のカラメルの香りが香ばしく、中はクレープ生地のようでいてプディングケーキのような”もっちり”とした食感。これは絶品!
卵の豊かな風味とほのかな甘みが生地全体をやさしく包み込んでいます。
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「ファーブルトン」はフランスのブルターニュ地方に伝わる伝統菓子です。
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ブルターニュ地方のお粥という意味で、もともとは牛乳と小麦粉を煮て作ったシンプルなお菓子だったそうですが
近年では生クリームや卵を加え、濃厚でコクのある味わいに変化しています。
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【ポンヌフ】 
315円(2017年10月現在)
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ラズベリーの赤とパウダーシュガーの白が見た目に鮮やかなこのお菓子。
香ばしい外側のパイ生地の中に、モッチリした生地が詰まっており、リンゴのコンポートが味わい深い一品です。


ポンヌフとはセーヌ川にかかるパリの橋で、セーヌ川に浮かぶ「シテ島」にかけられています。

表面の十文字のパイが橋を、その他の生地がシテ島を表しているそうでこちらも伝統的なお菓子です。

【アリババ】 
380円(2017年10月現在)
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ラム酒がひたひたに浸み込んだ生地はとてもジューシー。噛みしめるごとにラム酒の香りと中に含まれたレーズン、添えられたオレンジピールの香りが一体となり最高の美味しさを奏でています。

ワインやラム酒をしみこませたものがサヴァランやババと呼ばれますが現在では明確な境界線はなく一般的に円筒形のものがババと呼ばれることが多いようです。

【モンブラン】
 450円(2017年10月現在)
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メレンゲそのもののようにフワフワで柔らかく繊細な台の上に乗る栗のクリームは口に入れると栗の甘い香りと生クリームの濃厚さが広がり最高の美味しさです!

【フリアンディーズ】
1,750円(2017年9月現在)

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この包装をとくと
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赤い箱が出てきます。これを開けると

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色とりどりの小さなケーキが詰まったその姿はまさに宝石箱のよう。
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フルーツのタルトは瑞々しく、ピスタチオのムースは香り高く、ビスキュイは香ばしく、アリババのラム酒の風味とジューシーさも通常サイズと全く同じに仕立てられています。

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小さいけれども1つ1つのケーキがフランス菓子の世界を再現しているおススメの逸品です。
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生地一つとってもケーキによって織り込む素材を変えて焼き上げるなど、一つ一つの品が厳選された素材で構成されていて
かつ手の込んだ造り込みをされています。

本物のフランス菓子の提供を目指す1流のパティシエ達が織りなす最高の味わい、本当に素晴らしいケーキショップです。

【交通】
東京都世田谷区等々力2-1-3

【駐車場】


提携駐車場に駐車し、駐車証明書を取得して頂くとサービス券有
(お買い上げ1500円(税抜)以上)

公式HPを参照してください
Parc de stationnement / 提携駐車場 | AU BON VIEUX TEMPS
(2017年10月現在)

【電車の場合】

東急大井町線「尾山台駅」より徒歩7分

【営業時間】
9:00
18:00

【定休日】

火・水

オーボンヴュータンケーキ / 尾山台駅等々力駅九品仏駅
昼総合点★★★★★ 5.0

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